中国語と台湾語の違いとは!【勉強する前に要チェック】

突然ですが、中国語と台湾の台湾語の違いって知っていますか?

台湾に詳しくない人だと、「台湾語って台湾でしゃべられている言葉・・?」くらいしか知らないのではないでしょうか。

台湾語は様々な国とかかわりを持つ言語で、実は日本語ともかかわりが深いのです。

今回は、中国語と台湾語の違いを様々な角度から見ていきます。
最後にはどんな人が台湾語を勉強すべきかまでお話していきますので、是非読んでいただけると嬉しいです。

目次

台湾語とは

台湾語とは、主に台湾中部~南部を中心として話されている方言です。

方言といっても、いわゆる中国語が公用語になる何百年も前から使われている言葉です。

現在は中国語が台湾の公用語として使われていますが、中部~南部、また中高年の方を中心に話されています。

中国語と台湾語の共通点

まずは、中国語と台湾語の共通点を見ていきましょう!

言語のルーツが同じ

中国語も、台湾語も元のルーツをたどると中国大陸です。

えっ、台湾語っていうのに、ルーツが中国なの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

実は台湾語は別名「台湾閩南語」と呼ばれています。

そして閩南、とは中国福建省周辺を指します。

ルーツが同じ中国とはいえ、清国時代に閩南語が台湾にもたらされ約400年。

台湾の閩南語は「台湾閩南語」としてオランダ語、マレー語、日本語などの影響を受けながら独自の発展を遂げました。

そのため、中国やその他の華僑の中でも閩南語は話されていますが、全く同じということではなく、通じる事もありますが通じない事もあります。

文法が(大体)同じ

中国語と台湾語はほぼほぼ文法が同じと言われています。

我要喝奶茶(わたしはミルクティーを飲みます)

わ べ りむ あんでーぐーりん

我   要     喝      奶茶

我喜歡你(あなたがすきです)

わ がーいー りー

我 喜歡   你

我每天跑兩公里(わたしは毎日2キロ走ります)

わ だっがん ざお ぬんごんりー

我 每天   跑  兩公里

我馬上過去(すぐにそちらへいきます)

わ まーしょん ごぇいき

我 馬上    過去

請稍等一下(少々お待ちください)

ちゃー しょー だんじれ

請   稍   等一下

你叫甚麼名字?(あなたのお名前は?)

り ぎょ しゃみ みゃー

你 叫  甚麼  名字

文法の配置は中国語とほぼ同じです。
逆に、疑問形だと一部例外的に異なるものもあります。

要不要去公園散步?(公園に散歩しに行かない?)

べ き ごーふん さんぽー ぼ

要 去 公園   散步   (不要)

最初の「べ」と「ぼ」がセットになり、中国語の「要不要」という意味になります。
中国語にはない文法の考え方ですね。

中国語と台湾語の大きな違い

台湾語は台湾の方言、と言われますが、他の言語と言っても過言でないほどその違いは大きいです。

4つの違いを細かく紹介していきましょう!

話している人口の数が違う

中国語(北京語)ですと、中国以外にも台湾、シンガポール、香港でも一部話されており、なんと中国語を話している人口は約13億人。

それに対して台湾語は、台湾の特に中南部の中高齢者を中心に話されており、約2000万人が話していると言われています。

ただし、台湾語は文字がない上、公共語ではなはいため、最近の若い人だと台湾語を聞いて意味は分かるけれども、話せないという世代も増えています。

逆に、高齢者の方だと、中国語より台湾語と日本語の方が得意という方もいます。

文字が違う

中国語には文字がありますが、台湾語には正式な文字はないと言われています。

所説ありますが、もともと中国語が正式な文語(書き言葉)として存在していたため、話し言葉の台湾語の文字は必要なかったからだと考えられています。

台湾語は口語のため、どうしても中国語になく、台湾語で表現したい!という場合は、中国語を当て字にします。

例えば、

中国語日本語台湾語(音)台湾語(当て字)
你好こんにちはりーほー哩賀
抱歉ごめんなさいぱいせ拍謝

こんな感じで当て字として使われます。(人によっては異なる漢字を利用することもあります)

また、カラオケなどで台湾語の歌を歌う場合、すべての文章を中国語の当て字にしきれないため、歌詞の字幕は中国語で出てきて、それを自分で台湾語に置き換えて歌っています。

声調の数が違う

中国語では使われる声調が4つありますが、台湾語は8つあります。

高低差の判別は中国語より細かく分かれているため、中国語を長らく勉強していても台湾語の声調を判別するのはなかなか難しいです。

台湾の方にきいても、自然に聞き分けているため8つ声調があるということをそもそも知らない方もいます。

発音の語源が違う

中国語はもちろん、中国本土が語源です。

台湾語は中国南部の福建語とも似ており語源としては中国本土になります。

しかし、台湾語の発音は中国語の発音には存在しない鼻にかかった用な音や音の並びがたくさんあります。

実際に台湾語はミャンマー語や、タイ語、オランダ語、日本語等の影響を受けており、日本語と台湾語の間にも外来語のようなかたちでほとんど同じ発音で台湾語に残されている単語が多く存在するので、驚きです。

中国語と台湾語で発音が違う単語

台湾語は台湾の方言、と言われていますが、大部分の単語は中国語と似ても似つかない発音が多いです。

先ほども説明しましたが、台湾語は中国以外にも様々な国の影響を受けているからです。

簡単に紹介していきましょう。

日本語由来の台湾語

中国語台湾語日本語
便當(biàn dāng)べんどん弁当(べんとう)
麵包 (miàn bāo)ぱんパン
人氣 (rén qì)じんきー人気(にんき)
律師(lǜ shī)びぃえんほーすー弁護士(べんごし)

教育部臺灣閩南話常用詞辭典より引用

見ていただいてすぐわかるとおり、中国語ではなくむしろ日本語と同じ発音の台湾語は実は多く、上記以外にもたくさんあります。

特に、工具系や食べ物に多く、日本植民地時代に台湾に外来語としてやってきてそのまま現代まで使われています。

きっと台湾語の会話を聞いているとたまに、日本語として聞き取れる部分があるはずです。

オランダ語由来の台湾語

中国語台湾語オランダ語
甲(jiǎ )
(土地面積單位)
がーakker
承包 (chéng bāo)しぇんばおpacht

ウィキペディアより引用

マレー語由来の台湾語

中国語台湾語マレー語
檳榔(bīn láng)びんれんpinang
西谷米(xīgǔmǐ)※植物のひとつさーこっびーsagu

ウィキペディアより引用

【御留意点】

台湾語の研究については、まだまだ情報が少なくこちらのオランダ語、マレー語由来の情報についてはあくまでも参考としてお読みください。

また、その他にも中国語ですが台湾語の歴史や言語の由来について書かれている本がありますので興味のある方はぜひ見てみてくださいね。

■臺語常用語(2009年)石萬壽

■圖解閩南語概論(2016年)陳筱琪

■台灣人也不知道的台式國語(2013年)曹銘宗

オランダ語やマレー語がわからなくても、なんとなくアルファベットの並びで似ていることがわかりますね。

台湾語が様々な国から影響を受けていることがわかると思います。

中国語と台湾語で発音が同じ単語

中国語と台湾語は同じ音は少ないようなのですが、似ている単語を集めてみました。
やはりもとが中国語ということもあって、名詞や動詞で似ている部分が多いです。

中国語台湾語
冰(bīng)びぃえん
電(diàn)でぃえん
愛(ài)あい
菜包(cài bāo)つぁいばお
兵(bīng)びぃん

教育部臺灣閩南話常用詞辭典より引用

日本人はどちらを勉強すべきなのか

ここまで、中国語と台湾語の共通点、違いを見てきましたが、日本人は一体どちらを勉強すべきなのでしょうか?

正直台湾にいたとしても公用語は中国語なので、中国語だけ話せれば普段の生活はほぼ問題ありません。

しかし、状況によって台湾語が必要なこともありますので、状況別に紹介していきましょう。

今後台湾で長くビジネスを行う場合

台湾語を勉強した方がよい、と言えるでしょう。

なぜなら、台湾は高齢化社会なのでビジネスをしているほど、高年齢の方に会いやすいからです。

そこで、中国語だけでなく台湾語もしゃべれればクライアントとの距離もぐっと近まります。

実際に筆者の知り合いは、台湾でビジネスを行っていますが、中国語ではなく先に台湾語を勉強したそうです。

今後台湾を含めた中華圏でビジネスをしたい場合

こちらに関しては、中国語を勉強した方が良いと言えるでしょう。

なぜなら、台湾語は台湾人が主に使っている言語になるため、

中国も含めてみた場合、台湾語を話している人の人口はどうしても少数になってしまうからです。

そのため、台湾語ではなく中華圏全土で使える中国語を勉強したほうがいいかもしれません。

結論 自分の状況に合わせて選択する

中国語か、台湾語か、で悩んだ時にはご自身の将来がどういったところで活躍したいか、をイメージしてみましょう。

そうするとおのずと答えも出てくるはずです。

まとめ

今回は中国語と台湾語について、まとめました。

日本にいるとなかなか台湾語って身近なものではないですよね。

でも、台湾に行ってみるとローカルなお店や市場ではよく聞こえてくるなじみのある言葉です。

これから台湾に行かれる方は、ビジネスでなくても覚えていると台湾の方との距離がぐっと近くなるはずですよ。

挨拶だけでも覚えてみてくださいね!

この記事がお役にたてれば幸いです。

執筆者

中国語学習に関する記事を作成、編集をしています。

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