【3週間でマスターする!】中国語のピンインの覚え方

中国語のピンインを理解して、覚えられればリーディングにおいてもリスニングにおいても、大きなアドバンテージになるでしょう。

しかし、中国語特有のピンインに抵抗感があったり、なかなか覚えられなかったり、正しい発音ができなかったりなど、学習者それぞれに悩みを抱えていると思います。中国語のピンインは、中国語の学習の基礎で、上達を目指すなら習得しなければなりません。

そこで本記事では、そもそもピンインとは何かから解説し、おすすめのピンインの覚え方や教材を紹介します。

目次

ピンインとは

ピンインとは、中国語の発音記号のことです。ご存知の通り、中国語は全て漢字で表現されています。その漢字の読み方をアルファベットと声調で表しているのが、ピンインなのです。日本語で言えば、ふりがなです。

例えば、中国語の日常的なあいさつである「你好(ニーハオ)」は、ピンインで次のように表します。

nǐ hǎo

アルファベットの上にある、英語の「v」に似たマークが声調です。

ちなみにピンインは、中国語で「拼音(pīn yīn)」です。

ピンインは1つの漢字に1つ

ピンインの特徴は、1つの漢字に1つのピンインしかないということです。日本語の漢字には訓読みや音読みを含めて、いろいろな読み方がありますよね。一方で、中国語として使われている漢字には、基本的に1つの読み方(ピンイン)しかありません。

ただし、例外もあります。極めて少ないですが、1つの漢字に複数の読み方があるものも存在します。その漢字のことを、中国語で「多音字(duō yīn zì)」と言います。

中国語を学習して行く過程で、必ず出てくると思うので、数少ない例外として覚えましょう。

声調とは

声調とは、中国語の漢字の抑揚(リズム)、もしくはその「リズムを表す記号」のことです。英語で言う、アクセントやイントネーションが声調のイメージに近い言葉です。

声調には4種類ある

中国語の声調には、次の4つがあります。

  • 第一声調
  • 第二声調
  • 第三声調
  • 第四声調

同じピンインでも、声調が異なれば漢字や意味が変わります。

加えて、軽声という文末に声調のないピンインだけの音を加える表現もあります。

それぞれの声調の違い

4つのピンインの違いを、カンタンに説明します。

ここでは、「ma」というピンインを使ってそれぞれの声調の違いを解説します。ちなみに、「ma」の発音はほぼ「ま」です。

「第一声調:mā」

気持ち高めの音で、平らに伸ばします。

「第ニ声調 :má」

中ぐらいの高さから始めて、一気に高くしてきます。イメージとしては、ヤンキーが相手にイラっとしたときの「ああ?」です。

「第三声 :mǎ」

中間からやや低めの音から、さらに下げて、尻上がりに軽く音を上げます。

「第四声 :mà」

高い音から入って、一気に下げていきます。

ちなみに、「ma」だけで、声調の違いから、中国語の文章を作ることができます。それが、次の文章です。

「妈妈(māma)骂(mà)马(mǎ)吗(ma)?」(母は馬を叱りましたか?)

中国語の奥深さがわかる、一文ではないでしょうか?

ピンインは400種類

ピンインは、約400種類あります。母音が36種類で、子音が21種類あり、その組み合わせで400種類もの数になるのです。ただし、単語を覚えていく過程で、自然とピンインも覚えられるので、400と言う数字にひるむ必要はありませんよ。

(注:正確には369種類です。それは理論上組み合わせることが出来る子音と母音であっても、実際には存在しない音があるからです。)

具体的に母音には、次ような種類あがあります。

a、o、e、er、ai、ei、ao、ou、an、en、ang、eng、ong、i、ia、ie、iao、iou(-iu)、ian、in、iang、ing、iong、u、ua、uo、uai、uei(-ui)、uan、uen(-un)、uang、ueng、ü、üe、üan、ün

そして、子音は以下です。

b、p、m、f、d、t、n、l、g、k、h、j、q、x、zh、ch、sh、r、z、c、s

母音と子音を組み合わせることで、1つの漢字になります。

ピンインのルールとは

ピンインに関する基礎知識は、理解いただけたと思います。

さらに知識を掘り下げると、ピンインの表記の方法にはルールがあります。

ここでは、次の5つのピンインに関するルールを紹介します。

  • 文の始めは大文字
  • 声調記号の位置は主母音
  • 区切るためのアポストロフィー
  • 4音節以上でスペースを入れる
  • 母音のピンイン表記の変化

文の始めは大文字

ピンインは、文章の始めを大文字にします。英語と同じですね。

そして、人の名前や地名などの固有名詞も大文字にします。

漢字を書くことに気を取られて、ピンインを全て小文字にしてしまうことがよくあります。

そのため、文の始めと固有名詞は大文字ということは、きちんと覚えておきましょう。

声調記号の位置は主母音

声調記号は、基本的に主母音の上に書きましょう。

主母音とは、「a、e、o」です。

そして、複数の主母音がある場合は「a」に書き、「a」がないときは「e」か「o」に記載します。

下記の例を、参考にしてください。

猫(māo)

区切るためのアポストロフィー

ピンインでは、アポストロフィーを使用します。ちなみにアポストロフィーとは、英語の省略で使う「’」のことです。「I’m」などで使用します。

アポストロフィーは、主母音「a、e、o」で始まる音節が、他の音節の後にくる際に使用します。

使用する理由は、主母音によってどこでピンインが区切られているのかわかりにくくなるので、その区切りを明確にするためです。

アポストロフィーを使うのは、次のような場合です。

西安(xī’ān)

4音節以上でスペースを入れる

ピンインで1つの単語を表す際、4音節以上になる単語にはスペースを入れます。

一方で2音節や3音節では、スペースを入れる必要はありません。

下記が、例です。

【2音節】

你好(nǐhǎo)

【3音節】

普通话(pǔtōnghuà)

【4音節】

交通工具(jiāotōng gōngjù)

母音のピンイン表記の変化

ピンインには、発音が変わらなくても、表記が変わるものがあります。

ここでは、3つのパターンを見てきましょう。

「i、u、ü」を使う場合

ピンイン「i、u、ü」を子音なしで使用する場合(母音だけの場合)、表記方法は次のように変わります。

i→yi

u→wu

ü→yu

「j、q、x」の後ろが「ü」の場合

「j、q、x」の後ろが「ü」の場合は、発音を変えずに、表記だけを「u」にします。

jü→ju

qü→qu

xü→xu

「子音+iou、uei、uen」の場合

「iou、uei、uen」に子音が加わると、「e、o」の表記が無くなります。

下記のように、変化します。

jiou→jiu

shuei→shui

kuen→kun

日本人にとってピンインを苦手とする理由

日本人がピンインを苦手とする理由は、音として区別しにくいことをピンインとして分けて記載しなければならないからです。日本人にとって区別しやすい音に苦は感じないものの、日本語にない音で区別しなければならないものに苦手意識を持つでしょう。

例えば、「an」と「ang」は日本語にすると、どちらも「アン」として表記できますが、厳密には違う音です。「zhi」と「ji」も日本語では「ジ」として表記できますが、この両者も音が異なります。音の異なりは、口の形や舌の動きで変わってくるのです。

音の違いがわかるようになるためには、自分で繰り返し発音の練習をしなければなりません。

おすすめのピンインの覚え方

ピンインを覚えるには、その発音も覚える必要があります。そのためピンインの勉強は、発音とセットなのです。

また、単語を覚える際は漢字と一緒にピンインを覚えなければなりません。そしてもちろん、意味も重要です。

ピンインのおすすめの勉強法は、次の手順です。

  • ピンインの変化を論理的に理解する
  • 単語と一緒にピンインを書く
  • 大げさに口を動かして発音練習する
  • 聞こえた音をピンインで書く

ピンインの発音を論理的に理解する

ピンインの発音方法には、きちんとしたルールがあります。ルールを理解することで、ピンインを覚えるのがスムーズになります。

幼少期のころは、耳から音をインプットすることで、ピンインの発音を自然と覚えられます。しかし、大人になってからは耳に馴染みのない音を聞き分けることが難しくなるのです。

そのため、頭でピンインの発音方法を理解しましょう。参考書や動画で解説されているピンインの発音方法を、チェックするのがいいでしょう。

単語と一緒にピンインを書く

単語は書いて覚えると、記憶に定着しやすくなります。

そのことは、ピンインについても当てはまります。単語を書いて覚える際に、ピンインも同じように書いていきましょう。

またピンインは、発音記号です。書きながら、理解した発音方法で発音するようにしてください。書いて、発音することで、手と目、口、耳で単語をインプットできるので、より効果的に覚えられるでしょう。

口の動きを確認しながら発音練習

ピンインは、発音記号なので、単語の音を理解し覚えるためにあります。繰り返しになりますが、ピンインは発音とセットで覚えましょう。

中国語の発音には、日本語にはない特有の口や舌の動かし方があります。自分で意識するだけでは、できているかどうかを自覚することはできませんよね。

そこで鏡など利用して、口と舌の動きを確認しながら発音練習してみてください。その際は、動画や参考書に書かれていることやイラストを確認しながら行なってくださいね。また、先生や学習仲間に見てもらうのもいいでしょう。

聞こえた音をピンインで書く

リスニングで聞こえた音を、ピンインで書く練習もしましょう。

この練習の目的は、ピンインを音から区別する力を養うことです。

中国語のピンインには、日本人には区別しにくい音がいくつかあります。その区別を、自分の中で明確にするには、音からピンインを割り出して、聞き分けられることを自覚する必要があります。

練習方法は、単語を聞いて、紙にピンインを書き出すという手順です。聞き間違いがなくなるまで、繰り返し行いましょう。

勉強におすすめの教材

ピンインの勉強におすすめの教材は、次の4つです。

  • フルーエント中国語学院動画
  • 李姉妹ch
  • 中国語発音マスター
  • HSK1級公式テキスト

フルーエント中国語学院動画

フルーエント中国語学院は、国内でも指折りの規模を誇る中国語学習スクールです。そのフルーエント中国語学院の発音練習動画を、YouTubeで見ることができます。

日本人にもわかりやすく、講義形式の短い動画でピンインの発音を網羅的に学ぶことができますよ。

下記に動画を添付しますので、ご確認ください。

李姉妹ch

中国国籍の女性姉妹が、中国語の発音や文法などを解説してくれている動画です。フランクな雰囲気で解説してくれるため、楽しみながら学習できるはずです。解説も丁寧なので、理解しやすいでしょう。

こちらは、ピンインの母音の発音方法の動画です。他にも子音や、声調についての解説動画もありますよ。

中国語発音マスター

中国語発音マスターは、中国語の発音方法について、ユニークなイラストや解説で説明しています。説明は簡潔で、わかりやすく、感覚的に理解しやすいでしょう。単語に限らず、文全体のリズムについても練習できるので、初級から上級まで使える一冊とです。

3週間でピンインをマスターする戦略

ここでは、ピンインを3週間でマスターする方法を紹介します。

もちろんピンインは、中国語を学習している限り、勉強し続ける必要があるほど奥が深いものです。

ただ、中国語の学習をする上で必要な基礎なら、3週間でおさえられるでしょう。

3週間、それぞれにやるべきことを記載します。

1週間目

1週間目にやるべきことは、次のような内容です。

  • 4声の違いを理解しながら覚える
  • 全ての母音と子音の表記と発音を確認する
  • 単語とピンインを書いて覚える

4声の違いは、1時間程度で理解し覚えることができるでしょう。

その後に、母音と子音の表記と発音を確認します。この時点で、全て覚える必要はありません。

そして、1日1時間くらいを目安に、ピンインとそのピンインに該当する単語を3回ずつ書いて覚えていきます。

1日1時間の書く作業を、1週間程度、続けます。

2週間目

2週間目は、徹底して発音練習をします。

手順は、次のようになります。

  • ピンインの発音を確認する
  • 聴きながら、口を大きく動かして発音する
  • 口の動きを鏡などで確認しながら発音する

こちらも、毎日1〜2時間くらいを目安に取り組みましょう。

3週間目

3週間目は、2週目の発音練習を繰り返します。

それと同時に何も見ないで、音だけを聞いて、ピンインを紙に書き出していく練習をしましょう。

教材は、中国語発音マスターで問題ありません。

1日2時間くらいで、毎日行なってください。

まとめ

ピンインとは、中国語の発音表記のことでした。

ピンインには、日本人に馴染みのないルールや発音があります。そのためまずは、ピンインのルールや発音を理解して、書き取りと発音の練習を繰り返していかなければなりません。

ピンインは、中国語学習における、基礎中の基礎です。

本記事が、あなたのピンインのマスターの一助になれれば幸いです。

執筆者

中国語学習に関する記事を作成、編集をしています。

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