今回は、HSK1級についてお話ししていきたいと思います。
「HSK1級に興味あるんだけど、どういう試験なの?」
「中国語勉強したことないけど、どのくらいの期間で受かるの?」
こういった悩みを解決できる内容になっています。それでは、内容に入っていきましょう。
HSK1級合格に必要な実力とは
HSKとは、中国政府公認の中国語力を測る試験です。
HSKは国内外の地域で実施されている世界的に影響力のある試験のため、仕事や留学等の場面で公的な中国語能力の証明として使うことができます。
試験は難易度が高い級から順に、6級、5級、4級、3級、2級、1級となっています。今回は1級にフォーカスを当てていきます。
HSK1級のレベルは、HSK公式HPには次のように書かれています。
中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができ、具体的なコミュニケーションを行うことができる。中国語学習するための基礎能力も備えている。
引用:https://www.hskj.jp/level/w_1/
また、150程度の常用単語と文法知識を有しているレベルとも書かれています。
過去問題を見る限り、自分の名前を名乗る以外にも自分の好きなことや誰が何をしている等コミュニケーションの基礎となる内容が話せるレベルがHSK1級だと考えて大丈夫でしょう。
また、公式HPにはHSK1級合格の学習時間の目安も以下のように書かれています。
大学の第二外国語における第一年度前期履修程度の学習が目安とされています。
引用:https://www.hskj.jp/level/w_1/
大学の第二外国語の授業は、だいたい1コマ90分で、週2回実施されています。前期課程が16週間ある計算だと、
になります。
つまり、約50時間程度の勉強量がHSK1級に合格するために必要な学習時間となります。
1級に合格するためにお勧めの勉強法(おすすめの参考書)
HSK1に合格するためには、何を勉強すればよいのか。
それを知るためには、まずHSK1級の試験内容を知る必要があります。
HSKは、リスニング100点、リーディング100点の合計200点満点で、全体の6割、つまり120点以上で合格とされています。
リスニング | リーディング | |
問題数 | 20問 | 20問 |
配点 | 100点 | 100点 |
時間 | 約15分間 | 17分間 |
備考 | 放送回数2回 | 問題文にピンイン付き |
つまり、HSK1級合格には、リスニングとリーディングの勉強が必要になります。
ぞれぞれにおすすめの勉強法を以下に書いていきます。
リーディング
単語帳を使いこむ
リーディング力向上のためには、語彙が必要です。おすすめは、単語帳を買って例文に触れることです。
語彙量は、触れた中国語の数に比例して増えていきます。
質の良い例文が多く載っているものが、単語帳になります。
毎日繰り返し、例文を読んで発音するようにしましょう。
おすすめの単語帳は、「品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙1級-4級」です。

文法を理解する
HSK1級の文法理解には、インターネット上には文法解説しているサイトを利用することをおすすめします。
参考書を買うこと全然よいです。
ただ、個人的には今後もHSKの試験を受け続ける前提で参考書を買うならありだと思いますが、1級のためだけに買うのであれば、インターネットを使った方がお金も使わず、知識を習得できるため、やはりインターネットを使った文法理解をおすすめします。
個人的によく使っていたサイトは、「東京外語大学言語モジュール」の中国語版です。
リスニング
YouTubeを使った発音勉強法
中国語学習で特に難しいものは、発音です。なぜなら、日本語の発音にはない発音記号があるからです。
ただ、HSK1級の問題用紙には、発音記号であるピンインが書かれており、かつ発音を問われることがないです。
そのため、正しく発音することよりも、ピンイン毎でどうやって発音するのかを理解することが大事です。
私はYouTubeを使って発音の勉強をしていました。
YouTubeの動画には、発音の仕方だけでなく、そのピンインを使った単語や文章の音声聞くことができます。
これはレベルが高いですが、中国語話者の動画投稿者の動画を見ることでも発音を学ぶことができます。
YouTubeを使った勉強法は、中国語上級者だけでなく初級者にも効果があるので、おすすめします。
1か月で1級に合格するための戦略
では、具体的にどういうスケジュールでHSK1級に合格するのか。
1週間ごとにやるべき勉強スケジュールを考えてみました。
1週間目
最初にやるべきことは、基礎の文法理解と発音の勉強です。
1週間目で、ピンインの発音をすべて理解しましょう。
また、文法は2週間目ですべて理解するペースだと考えて、勉強しましょう。
中国語の文法は、英語の文法に似ている部分があるため、最初は学びやすいかと思います。
発音は、完璧な発音を目指すのではなく、ピンイン毎でどういう発音をするのかを理解するように勉強しましょう。
発音と文法を学びつつ、その過程で少しずつ単語を覚えていきましょう。
2週間目
2週間目からは、語彙力強化に力を入れていきましょう。
また、文法を2週間目である程度マスターしましょう。
語彙は、単語帳を中心に毎日コツコツと勉強していきましょう。大事なことは、1つ1つを完璧に覚えるのではなく、見たことある単語を増やすことです。
単語と言うものは、長期的かつ継続的な勉強で身についていくものです。
また、ある程度の文法力があれば、ほかの単語のこの1ヶ月では、とにかく見たことがある単語を増やしていきましょう。
3週間目
ここからは、過去問題を使ってHSKを意識した勉強を始めましょう。
やることは、過去問題を使った実践練習、単語帳を使った語彙力の強化、そして適宜文法の見直しです。
過去問題は試験本番を意識した環境で行いましょう。
中国語ができても、試験の形式に慣れていないと思ったような点数が取れないことは多々あるため、実践練習で中国語力を確認することと形式に慣れることの2つの目的をもって、過去問題に取り組みましょう。
過去問題を解いていると、単語帳には載っていない単語が出てくると思います。私はそれを単語帳に書き込んで、再度見直しできるようにしていました。
この週でも、とにかく見る単語を増やすことを頑張りましょう。
4週間目
この週からは、過去問題に集中して取り組みましょう。
残り10日だと考えると、2日に1回過去問題を解くようにはしたいです。
ある程度点数が取れるようになったら、あとは実践力と語彙強化が得点アップのカギになります。
なるべく過去問題を解く回数を増やしましょう。また、復習も忘れないようにしましょう。
残り3日くらいは最終確認として、習った文法をもう一度見直せたらなおよいですね。
まとめ
- HSK1級合格には、約50時間の学習時間と150程度の常用単語と文法知識が必要
- リーディングとリスニングの両方の能力を上げる必要がある
- 1級合格のためには、きれいな発音よりもピンインの理解力が必要
- インターネット上にも中国語学習者のためのサイトは豊富にある
- 過去問題を使って形式に慣れることが必要
いかがだったでしょうか。HSK1級は、長くても2ヶ月あれば初心者でも確実に合格できます。
私も決して上級者ではありませんが、中国語ができるからこそ取り組めたことは今までにいくつもあります。
ここから、中国語上級者まで駆け上がれば、今までしたことがない経験ができるかもしれません。
すぐに行動して、ぱぱっと中国語能力を身に付けちゃいましょう!
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