HSKの各レベルとは!中国語検定との違いも紹介

HSK

「HSKのレベル分けって、具体的にどうやって決まっているのかな?自分がどの級から受けたらいいのかを知りたい」という悩みに、答える記事になっています。

HSKは、6つのレベルに分かれており、それぞれの学習時間や必要語彙数、読解レベル、聴解レベル、作文レベルが異なっています。レベル分けが多いため、自分がどのレベルから受験したらいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。

そこで当記事では、HSKの概要と各レベルに求められる語彙数や学習時間、実力を紹介します。また中国語検定との違いや各レベルに合格したときの自分のレベルについて解説します。

HSKとは

HSKは、中国政府教育部の直轄機関によって、主催・運営されている中国語運用能力検定試験です。中国語を母国語としない人を対象に、留学や仕事につくことを目的とした中国語検定試験として始まりました。

試験は1〜6級に分けられていて、構成はリスニングとリーディング、ライティングの3つです。中国語の学習を始めたばかりの初級者から、何年間も学習を続けている上級者まで幅広いレベルの受験者を対象にしています。1級が、最も易しく6級が最上級レベルです。

HSKの特徴

HSKは、中国政府公認の中国語検定試験です。また世界で最も受験者が多い中国語の検定試験で、世界の875ヶ所以上、118の国や地域で試験が実施されています。そのため試験に合格できれば中国国内はもちろん、世界的に自分の中国語能力を証明できるのです。

HSK受験者の最大の受験目的は、将来的な留学や就職です。中国の企業や大学では、入学・入社の要件にHSKを導入しているところがほとんどです。HSKの高いレベルの試験に合格することで、中国の一流大学である北京大学や清華大学、復旦大学などに留学できますよ。

HSKと中国語検定の違い

HSKとよく比較され、区別がわかりにくい試験に中国語検定があります。中国語検定とは、日本の一般財団法人「日本中国語検定協会」が主催・運営する中国語の能力検定試験です。中国語検定は、日本語を母国語とする人が対象です。中国語を日本語にする能力や、中国語を日本語にする能力といった「翻訳能力」が求められています。

日本国内の知名度は、イメージのしやすさから中国語検定の方があります。そのため、国内企業への中国語能力のアピールには、中国語検定が向いているでしょう。

HSKと中国語検定のレベル分けの違い

中国語検定も、HSKと同じように準4級を最初級に、4級、3級、2級、準1級、1級と6段階にテストが分けられています。

HSKと中国語検定の各級のレベルに違いがあり、次のようになります。

HSK 中国語検定
超上級 1級
上級
6級
準1級
5級
中級
4級 2級
3級 3級
初級
2級 4級
1級 準4級

中国語検定の1級はHSK6級よりもむずかしくなっています。

また全体的に中国語検定の方が難易度が高く、HSKの方が高いレベルに到達しやすいでしょう。

各級の語彙数・学習時間の目安

ではHSKの各級の合格に必要な、具体的な語彙数と学習時間の目安を紹介します。

1級から順に、紹介します。

1級

1級の合格に必要な語彙数は、150語程度です。日常用語と、文法知識があれば合格できるでしょう。

学習時間の目安は、中国語を大学の第二外国語として学習した場合、1年目の前期分を履修した程度です。

よりわかりやすくすると、30〜50時間程度の学習で合格水準に到達できるでしょう。

2級

2級の合格に必要な語彙数は、300語程度です。

2級の合格を狙うなら、大学の第二外国語として、1年目の前・後期を履修した程度です。

具体的には、60〜100時間程度の学習で合格水準に到達できるでしょう。

3級

3級で求められる日常語彙数は、600語ほどです。3級までの語彙はかなり基礎的な内容になるでしょう。

3級の学習時間は、中国語の授業を大学1年目と2年目の前期が履修完了した程度で、100〜150時間ほどの時間が必要になります。

4級

4級の合格するには、1,200語を覚える必要があるでしょう。

HSK4級が、基礎の最上級に達するレベル感です。

そのため5、6級と進めていくためのは、この1,200語をきちんと覚えておかなければなりません。

大学で第二外国語として中国語を履修し、2年間の授業を終えた程度です。具体的な学習時間は、約200〜300時間が目安となります。

5級

5級から、より実践的な内容で、上級レベルとなります。

必要な日常単語は、2,500語ほどです。文法は、4級までを完全に理解しておけば問題ありません。

4級と比べると一気に覚えるべき単語が多くになりますね。

学習は、大学の授業で第二外国語として中国語を2年間以上履修した程度です。具体的な学習時間が、250〜400時間ほどでしょう。

6級

6級はHSKの最上級レベルになるため、難易度も5級からさらに上がります。

求められる単語は、5,000語以上です。

文法レベルは4級から変わりませんが、より難易度の上がった問題になっています。

学習時間はかなり個人差があるでしょうが、300〜500時間は、最低限必要になるはずです。

各級のまとめ

各級に必要な語彙数と学習時間の目安をまとめると、次の表のようになります。

レベル 語彙数 学習時間
6級 5,000語以上 300〜500時間以上
5級 2,500語程度 250〜400時間
4級 1,200語程度 200〜300時間
3級 600語程度 100〜150時間
2級 300語程度 60〜100時間
1級 150語程度 30〜50時間

各級に求められる実力

ここまで、必要な単語数と学習時間の目安を紹介しました。

では、より具体的な各級に求められる実力を紹介します。

1級

HSK1級では「中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができ、具体的なコミュニケーションを行うことができる。中国語学習するための基礎能力も備えていること」が求められます。

(参考元:HSK 各級の紹介1級

重要なのがピンインと声調の理解で、発音の基礎はきちんと練習しておく必要があります。

リスニングでは、単語と挨拶などの短文が聞き取れれば問題ありません。

文法もかなり基礎的な内容で、リーディングは単語と基礎短文の意味がわかる程度で十分です。

2級

HSK2級で求められるのは、「身近な日常生活の話題について簡単で直接的な交流ができ、初級中国語の上位レベルに達していること」です。

(参考元:HSK 各級の紹介2級

ほとんどの文法事項の意味の区別が、明確にできるのが望ましいでしょう。

ただし文章は短く、複雑ではありません。

リスニングでは会話形式の、2〜4文の文章を聞き取る必要があります。速さはゆっくりで、2度放送されるので、難易度は高くありません。

3級

HSK3級で求められる能力は、「中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。中国旅行の時も大多数の場合において中国語で対応することができること」となっています。

(参考元:HSK 各級の紹介3級

網羅的な文法事項を把握するのに加えて、細かな意味の違いを理解しなければなりません。

3級から作文問題が導入され、記載された単語から意味が通じるように並び替えます。リスニングでは、やや速い中国語の会話に対する返答が必要です。

一方で出題されるリーディングの文章は、1〜2文程度の会話形式がメインで、試験自体をカンタンに感じる方もいるかもしれません。

4級

HSK4級では、「幅広い範囲にわたる話題について、中国語でコミュニケーションをすることができ、中国語を母語とする者と流ちょうに話すことができること」が求められます。

(参考元:HSK 各級の紹介4級

全ての文法事項を、ほぼ完璧に理解し、表現も覚えておかなければなりません。特に意味を取り間違いやすいものを重点的に復習しましょう。

300文字くらいの長文が出題されるのが4級です。

リスニングについては、3級までは1つの問題につき2度の放送でしたが、4級からは1度となります。

複雑な文法や単語はありませんが、速さに惑わされないよう鍛えましょう。

5級

HSK5級では、「中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国の映画やテレビも観賞でき、さらに、中国語でスピーチすることができること」が求められます。

(参考元:HSK 各級の紹介5級

基礎的な文法を全て理解しておくことは当たり前で、長文読解やリスニングでいかに速く正確に、答えを導き出せるかが合格の鍵です。

意味や使い方の区別が難しい単語問題もあります。

リーディングは500文字程度の長文と、穴埋め問題がメインで時間との勝負になります。

リスニングも5文以上の通常の会話や説明問題を、素早く理解する必要があります。

作文では、与えられた単語をもとに0から文章を組み立てる能力を求められるでしょう。

6級

HSK6級では、「中国語の音声情報や文字情報を不自由なく理解することができ、自分の意見や見解を流暢な中国語で口頭または書面にて表現することができること」が求められます。

(参考元:HSK 各級の紹介6級

文法・単語における間違い探しさ穴埋め問題があり、高いレベルでの文法・単語理解が求められます。

また長文問題は文字数と問題量が多く、時間内に最後まで解き終わるにも繰り返しの訓練が必要です。

リスニングは2度放送されますが、速くて長く、表現もむずかしくなっています。

作文は1,000文字の文章を400文字程度に要約する問題で、高い文章理解と表現力、正確性が求められるでしょう。

各級に合格するレベル感やできること

各級に合格するとあなたの中国語がどれくらいのレベルになっているのかを、見てみましょう。

自分の実力と照らし合わせたり、将来的な目標を決めるのに役立ててください。

1級

1級に合格できれば、中国語の前提知識を身につけたことになります。簡単な挨拶や自己紹介が行えます。

簡体字のカンタンな読み書きと、短文の理解がスムーズになっているはずです。

また、単語レベルのピンインや発音を理解していて、飲み込みが早い人ならネイティブに近い正確な発音ができるでしょう。

2級

自分がどうしたいかや相手が何をしているのかなど、その場の状況や気持ちを短い文章で表現できるようになります。

文法の基礎はおさえられているので、中国への旅行で標識や看板、メニューなどの理解もある程度はできるでしょう。

3級

簡単な日常会話であれば、スムーズでなくてもできるようになります。

残念ながら、留学をしたりビジネスシーンで活用できたりするわけではありませんが、旅行や日本での中国人とのコミュニケーションで活躍できます。中国で道を聞けて、理解できたり、ホテルの案内もわかるでしょう。

中国語能力が同じくらいの外国人と、中国語でコミュニケーションも取れるはずです。

4級

4級はから中国の大学への留学が目指せるレベルです。

カンタンなニュースや新聞の内容、中国ドラマを理解できて、中国人との会話も楽しめるはずです。

コミュニケーションに慣れている人であれば、カンタンな中国語で自己表現を問題なくでき、現地の友人を作るのに困ることはないでしょう。

5級

5級は、中国の一流大学に留学できるレベルです。ただし、まだ全ての中国語が理解できるわけではなく、大学の授業についていくのには慣れや訓練が必要です。ただ日常会話は問題なくできて、相手の話を理解し、的確に自分の考えを伝えられるでしょう。積極的にコミュニケーションの機会をつくり、スキルを磨けば6級の合格とビジネスシーンでの中国語の活用が目指せるはずです。

6級

ビジネスシーンや日常生活で困ることはないでしょう。自己表現もスムーズで自分の意図をストレスなく伝えられるようになっているはずです。6級で高いスコアを取れれば、中国の大学院やグローバル企業に入れる可能性が強くなります。

HSKを受けるべき人とは

HSKと中国語検定の違いは、ご理解いただけたでしょうか。ここでは、HSKを受けるべき人を紹介します。受けるべきなのは、次のような人です。

  • 中国の大学へ留学したい人
  • グローバル企業で活躍したい人
  • 中国人とのコミュニケーション能力を高めたい人

それぞれ、見ていきましょう。

中国の大学へ留学したい人

HSKは、中国の大学の留学要件になっています。そのため、中国の大学へ留学を検討している方なら、HSKの受験は必須です。合格したレベルと獲得したスコアによって、行ける大学は異なります。自分が留学したい大学に行くには、できるだけ高い級とスコアを取らなければなりません。

北京大学や清華大学、復旦大学などの一流大学は、5級か6級が必要になります。その他の大学では、4級以上が必要になるはずです。

グローバル企業で活躍したい人

HSKは、グローバル企業で働きたい人にもおすすめです。HSKは、中国で働くための就労ビザ取得の要件になっている他、グローバル企業で中国語能力をアピールするのに公的な証明となりますよ。日本でも例外ではなく、日本のグローバル企業でも、HSKは中国語能力をアピールするのに、絶大な力を発揮するでしょう。

またビジネスマンとして、世界の人とコミュニケーションをとるのにも、HSKがあれば、相手に信頼感や安心感を抱いてもらえる可能性がありますよ。

中国人とのコミュニケーション能力を高めたい人

HSKは、ビジネスや学術における実用的な中国語能力を測るための試験です。コミュニケーションにも特化していて、HSKの勉強をすることで、着実に会話力も身につでしょう。

日常的な会話力向上にもつながるので、ビジネスや留学以外でも、旅行や日本での中国人との会話にも活用できるはずです。HSKは、中国語で外国人との交流を深めたい人に打ってつけです。

まとめ

HSKの各級のレベルを、紹介してきました。1級から6級にかけて、レベルが上がっていき、学習時間も多くなっていきます。

HSKは、将来の進路に直結する試験であるからこそ、地道に1つずつ着実にレベルアップしていきましょう。

本記事を参考に、自分のレベル感にあった試験を受けにいってみてください。

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