HSK5級は難しい?初心者が5ヶ月で合格するための勉強法

HSK

「HSK5級を受けようと思っているけど、難易度や勉強方法がわからない」という悩みを、解決するための記事です。

HSK5級は上級レベルで、HSK4級に合格した方にとっても、難しい試験内容でしょう。

今回はHSK4級合格者や中国語の既習者の方に、HSK5級に求められる実力や合格するための勉強方法を紹介します。

また、初級レベルから5ヶ月で5級に合格するための戦略も解説します。

5級合格に必要な実力とは

HSKは5級から一気に難易度が上がり、合格率は大きく落ち込むはずです。

北京大学や清華大学、復旦大学などの中国にある一流大学への留学には、HSK5級以上の取得が求められています。

HSK5級を持っていると、ビジネスシーンでは相手から中国語を話せるという印象を持ってもらえるでしょう。

HSK5級に求められる能力や合格に必要な学習時間をもとに、必要な実力を解説します。

HSK5級合格に求められている能力

HSKのホームページによると、HSK5級には次のような能力が求められています。

HSK5級で求められている能力

「中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国の映画やテレビも観賞でき、さらに、中国語でスピーチできること」

シンプルに言うと「中国に行っても日常生活レベルに全く困らない中国語能力」ということでしょう。

HSK5級合格に必要な学習時間の目安

HSK5級の合格に必要な勉強時間の目安は、「週2〜4回の授業を2年間以上」です。

必要な単語数は、約2,500語です。

HSK5級に必要な実力を養うには、大学で中国語を履修して真面目に授業を受けていれば十分ということが予測できますね。

時間にすると、約400〜500時間が合格の目安ではないでしょうか。

HSK5級の試験構成

HSK5級は試験なので、対策をすれば合格できます。
そこで、HSK5級の試験構成を紹介します。

(引用元:HSKホームページ

構成は聞き取りと読解、作文の3つで、口述試験はありません。

HSK5級と他の級との比較

では、HSK5級の実力をより明確にするために他の級に必要な実力と比較しましょう。

(引用元:HSKホームページ

4級は、中国語を母国語とする人とのコミュニケーションができるレベル。
6級は、流暢に自己表現ができるレベルです。

5級に求められている実力は、中国語を母国語とする人とスムーズに会話ができて、流暢じゃなくても自己表現できる程度ということがわかりますね

5級に合格するためにおすすめの勉強法

では、実力をつけるために、次の勉強方法を紹介していきます。

おすすめの勉強法
  • 2,500単語を全て正確に覚えようとしない
  • 「読む」、「聴く」の能力を同時に上げるためのシャドーイング
  • 過去問題演習をする
  • 短文作成演習

それぞれ、見ていきましょう!

2,500単語を全て正確に覚えようとしない

HSK5級に求められる2,500単語の勉強をする際に、心がけることを解説します。

2,500単語の暗記は難しい

まず、HSK5級の対策として陥りがちなのが、単語の勉強です。

HSKは級が上がるごとに、単語数が倍に増えていきます。4級まではなんとか単語を暗記出来たとしても、5級では挫折する可能性が高いです。

また、全ての単語を知っていなくても、前後の関係やわかる単語をつなげることで、問題を解くことは可能です。焦らずに単語力をつけましょう。

シャドーイングで徐々に単語力をつける

では、「どのように単語力をつけるのか?」ということですが、それはずばりシャドーイングです。

教材は、『中国語検定 HSK 公認 長文テキスト 5級改訂版[音声DL付]』がおすすめです。

HSK5級で出題される品種単語を全てカバーしています。

CD版もありますが、ダウンロード版の方が音声のダウンロードが容易です。

「読む」「聴く」の能力を同時に上げるシャドーイング

「読む」「聴く」の能力を向上させるには、シャドーイングが打ってつけです。

シャドーイングの効果

シャドーイングをすることで、得られる効果には次のようなものがあります。

  1. 音声知覚の自動化
  2. 速読力の強化
  3. 単語データベースの強化

文章を聞いて、勝手に意味が思い浮かぶようになるまでトレーニングしていきます。

シャードーイングのトレーニング方法

使用するテキストは、先ほど紹介した『中国語検定 HSK 公認 長文テキスト 5級改訂版[音声DL付]』です。

シャドーイングのトレーニング方法について、1周目の2周目以降に分けて解説します。

【1周目】
  1. 音声を何も見ない状態で1回聞く
  2. 教科書を見て内容を理解
  3. ピンインを見てシャドーイング5回
  4.  ピンインを赤シートで隠してシャドーイング10回
  5. 再度ピンインを見てシャドーイング1回
  6. 何も見ない状態でシャドーイング1回
  7. 録音して自分の発音を確認する
【2周目以降】
  1. 音声を何も見ない状態で1回聞く
  2. ピンインを赤シートで隠してシャドーイング5回
  3. 何も見ない状態でシャドーイング5回
  4. 録音して自分の発音を確認する

学習ペースは、1周目なら1日に5文章、2周目は10文章です。

3周目以降は、できるだけペースを早めていきます。

過去問題演習

過去問題の使い方は、細かいフェーズに分かれます。

過去問演習の目的

過去問題演習の目的は、次の2点です。

  • 試験問題を把握する
  • 試験の時間配分で解き方を身につける

過去問の使い方

目的に応じた、過去問の使い方は以下です。

  • HSK5級の具体的な勉強をする前の力試し
  • 本番を想定した演習

まず過去問を解くことで、問題の傾向と自分の足りない部分を把握します。

試験直前には、制限時間を設けて過去問演習をします。自分の力を再確認してラストスパートかけることが目的です。

おすすめの過去問題集

おすすめの教材は、「HSK公式過去問題集5級 2018年度版」です。

公式問題集なので、ハズレはありません。

単純な問題演習教材としても、優れた一冊です。

トレーニング方法

トレーニングは、「回答→答え合わせ→再テスト→問題を使った学習」という流れで行なっています。

それぞれに分けて、具体的なトレーニング方法をみていきましょう。

【回答】
  1. 回答ノートとタイマーを用意
  2. 当てずっぽうでも全て回答する
  3.  記号を使って、回答の手応えを分ける   

例えば次のように、回答の手応えを分けます。

  • [カ]:正解がわかったけれど、あとで解説を見たいもの
  • [△]:「たぶんこれが正解だろう」と思ったもの
  • [?]:正解がわからなかったもの
  • 自信があるものは、何も書かない
【答え合わせ】
  1. 解答を見て答え合わせし、間違ったものは問題集に印をつける。ただし上記[カ]、[△]、[?]のものは、正解しても問題集に印をつける
  2.  専用のノートを用意し、そこに問題文中のわからなかった単語を書き出し、辞書やテキストを使って意味とピンインを調べて記入する
【再テスト】
  1.  印のついた問題を再度解く
  2. 再び答え合わせし、間違ったものに「×」あっているものに「○」をつける
  3. 「×」のものを再びテストし、全て「○」になるまで続ける ※「○」のものはなぜ正解したのか理由を言えるレベルを目指す
【問題を使った学習】
  1. 読解セクションの「第三部分」を何度か音読し、さらに何度か速読する
  2. 下記の手順で、聞き取りセクションのスクリプトをシャドーイングする
    a) スクリプトを見ながらシャドーイング
    b) うまく発音できるようになったら、スクリプトを見ずにシャドーイング

過去問を使ったトレーニングは、試験日の1、2ヶ月前から行なっていきます。

短文作成演習

HSK5級には作文問題がありますが、制限文字数80文字の短い作文です。

難易度の高い作文をするより、簡単でミスしにくい文章を作成するのがいいでしょう。

おすすめのテキストは、「口を鍛える中国語作文 中級編」です。

日本語を中国語にする練習を最低2周して、日本語の表現がなぜその中国語になるのかを理解しながら演習してみてください。

5ヶ月で5級に合格するための戦略

HSK5級に初学レベルの方が、合格するための戦略について解説します。

勉強を始めてから、5ヶ月間の勉強で合格することを想定してお伝えしていきますね。

1ヶ月目

勉強のスタートは、「発音」と「文法」、「単語」が重要です。

その3つをマスターするのに効率的なのが、HSK1級と2級の試験勉強です。

そのため1ヶ月目は、HSK1級と2級の勉強をしましょう。

HSK1級の勉強戦略

使うテキストは、「HSK1級公認テキスト」がおすすめです。

本書を使っての勉強方法は、次のような手順がいいでしょう。

  • 毎日2項目ずつ進める(1日の勉強時間は2時間程度)
  • 例題演習とCDを聴きながらの音読を欠かさない
  • 2週間でテキストを2周する
  • HSK1級の過去問を解いて9割以上得点できたらHSK2級の対策に進む
  • 9割未満なら、苦手なところを復習して再び過去問を解く

HSK2級の勉強戦略

HSK2級の勉強方法は、1級とあまり変わりません。

「HSK2級公認テキスト」を使って、1級と同じような手順で勉強しましょう。

過去問が9割以上得点できたら、HSK3級の対策に移ります。

2ヶ月目

2か月目は3〜4週間かけて、HSK3級の対策を行います。

勉強方法は、「HSK3級公認テキスト」を使って、次のような手順で行うのがおすすめです。

  • 毎日2〜3項目ずつ進める(所要時間2〜4時間程度)
  • 例題演習とCDを聴きながらの音読を欠かさない
  • 2週間でテキストを2周する
  • 2周し終わったら、過去問演習を始める
  • 苦手な項目を重点的に3周目を始める
  • 過去問を5回分解き、9割以上得点できたら4級の対策に移る

3ヶ月目

3ヶ月目は、4週間かけてHSK4級の対策を行いましょう。ただし手順やかける時間は、3級と変わりません。

3級を9割以上取れるなら、少し対策すれば4級に合格できる水準にあるはずです。

そのため基礎の徹底反復のために、「HSK4級公認テキスト」を使って、3級と同じような勉強をすれば問題ありません。

過去問で、8割以上得点できたら5級の試験対策に進んでください。

4〜5ヶ月目

4ヶ月目から、HSK5級の対策に入ります。HSK5級の勉強方法は、先ほどお伝えしましたね。

1日の勉強時間は2〜4時間で十分だと思います。試験本番までに、全てのテキストを3周するのが目安です

4ヶ月目は単語の暗記に重点をおきながら、リスニングとリーディング、作文をバランスよく問題演習してみてください。

5ヶ月目は知識を活用して、テキストの反復演習をしてください。本番2週間前くらいからの、過去問演習も忘れずに。

まとめ

HSK5級に求められる実力は、中国語で情報収集を含めた日常生活ができるレベルです

HSK5級の対策は、次のように取り組みましょう。

  • 2,500単語を覚える
  • 過去問題演習をする
  • HSK4級までの文法を復習する
  • 発音を意識したリスニングと音読練習
  • スピードと正確性を意識したリーディング練習
  • 短文作成演習

初学者でも1日2時間ほどの勉強時間を確保できれば、5ヶ月でHSK5級に合格できるはずです。

さっそく対策を、始めてみましょう。

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